プログラム・ディレクター
からのご挨拶

海に見える可能性

 私は2013年からドキュメンタリー製作のために石垣島と八重山諸島へ通い始めました。その時はまさか映画祭を開催できるとは想像もしませんでした。地元への愛着と国際的な視野を持ちながらも八重山に感じた魅力や空気感を世界中に届けられるような映画祭になることを願っています。この映画祭を八重山諸島ならではの自然体験と映画祭という文化・芸術が融合する環境の中で、国や言語を超えて人と人が触れ合い喜びを共有できるようなイベントにしていきたいです。沖縄の文化に魅了される台湾の人間である私だからこそ見えてくる、八重山の一言では表せないような素晴らしさを多くの観客に伝えられるよう全力を尽くします。

 本映画祭には「海」と島言葉の「ゆがふ」をキーワードにした《Cinema at Sea》というコンセプトがあります。島から出発して、海を超え、その広い海の視点で世界を見る。この精神に基づいて、新しい視野を開き、人と自然の共存に敬意を払うような場を作り出します。
 また、映画館の少ない石垣島から映画の既存概念を打ち破るような、野外での映画体験をアピールします。例えば近年著しい技術更新を見せている新ジャンル「VR」映画を大自然の中で体験するプロジェクトも計画しています。そして世界中から厳選された優れたドキュメンタリー作品のコンペティション、「太平洋の島国」にフォーカスした作品部門、世界中の新作劇映画、短編・実験的な映像、アニメーション、音楽パフォーマンスなどをビーチで浜風を感じながら、鑑賞して欲しいです。新しい才能やアイデアに出会うのが今からとても楽しみです。
 「島に行く」というところから既にこの映画祭の体験は始まっています。リラックスした雰囲気の中で世界の奥深さを再認識すれば、あなたは再び八重山を訪れることになるでしょう。

石垣島ゆがふ国際映画祭
プログラム・ディレクター
黄インイク

  • 野外上映

    石垣島の最大の魅力ともいえる美しく壮大なビーチを利用した野外上映を行います。特設されたスクリーンに音楽イベントで鍛えられた音響設備を加えて、観客の皆さまを夢のような空間へご案内します。

  • コンペティション

    映画祭で最も注目を集める分野といえばコンペティションです。本映画祭ではドキュメンタリー映画に特化し、世界から最新鋭の作品を公募します。石垣島から新たな才能が見つかる瞬間に立ち会いましょう。

  • VR 部門

    時代の先端を走る新しい表現媒体に触れ、新たな表現を模索します。世界中の映画祭と連携し、厳選した作品をご紹介します。海外から講師を招き、VR 映像撮影のワークショップも開催します。

  • 太平洋部門

    フィジー、マーシャル諸島、ニュージーランド、サモア、ミクロネシア、オーストラリア、、、太平洋を中心に、世界の島々で生まれた映画をお届けします。多様な島の人々の暮らしに想いを馳せる特集上映部門です。

  • 新鋭監督部門

    新鋭監督を対象とし、新しい才能の成長を支援します。
    注目すべき新鋭監督の作品を特集上映し、石垣島から世界に向けてその魅力を発信します。

  • 沖縄部門

    新旧作品を織り交ぜ、沖縄の歴史と現在を様々な視点から照射します。